海外FX業者や海外FX会社とは、日本国内ではなく海外にのみ拠点を持つFXブローカー(外国為替証拠金取引の仲介業者)のことです。
日本国内に拠点を持たないことで、日本の金融商品取引法の規制を受けないために、国内FX会社では難しい高いレバレッジが魅力のひとつ。
スキャルピングなど国内FX会社では制限されているような取引方法(トレードスタイル)ができ、万が一の際にもゼロカットシステムが発動し、あなたのリスクを最小限に抑えくれます。
海外FX業者は怪しいし、金融庁の認可を受けていないので違法で危険だと思っている人もいるのではないでしょうか。
確かに海外FX業者の中には、金融庁が認可していないので過去に警告を受けていたり、行政処分が行われているような会社も存在します。
しかし決して怪しい会社やヤバい会社ばかりではなく、健全な運営を行ってトレーダー保護がしっかりしている会社も。
雑誌やネットメディアではFX初心者ほど国内FX業者が安全と紹介されているので、その情報を鵜呑みにしている人が多いのではないでしょうか。
国内FX業者・海外FX業者のどちらが良いかは、メリット・デメリットも知った上で判断すべきです。
このサイトではおすすめの海外FX業者の情報も紹介しますので、実際にFXの取引を行う際の参考にしてください。
海外FX業者 最新おすすめランキング
まず最初に日本人投資家におすすめな海外FX業者ランキングを紹介していきます。
FX会社ごとに様々な特徴がありますし、日本人が登録できる海外FX業者は50社以上もあるのでどこが良いのかわからないかもしれません。
多くのFX会社があると目移りする人もいると思いますので、このサイトでは特におすすめの業者のみ厳選して紹介しています。
あなたが海外FX業者を選ぶ際の参考になるような情報満載ですので、しっかりチェックしてください。
XMトレーディング│海外FX業者おすすめランキング1位
海外FX業者おすすめランキング1位はXMトレーディングです。
XMトレーディングのおすすめポイントを紹介すると、
おすすめポイント
- 最も多くの日本人が口座開設をしており、海外FXをする人の約7割とも言われている。
- FX初心者でも安心できる日本語サポートがあり、ライブチャットは平日9時〜21時、メールサポートは24時間受付しており回答は1営業日とスムーズに返信してもらえる。
- 口座開設ボーナスが13,000円、入金ボーナスが最大10,500ドル分もらえる。
- 金融ライセンスはセーシェル諸島発行の証券ディーラーライセンス番号SD010を取得している。
- 最大レバレッジは1,000倍まで可能なのでハイレバトレードもできる。
- 口座タイプは4種類あり、スキャルピング向きのKIWAMI極口座もある。
- 100種類以上の金融商品や仮想通貨CFD、株式CFDなどの取引が可能。
XMトレーディングの基本スペックをまとめて紹介すると、
口座開設ボーナス | 入金ボーナス | レバレッジ |
13,000円 | 最高10,500ドル | 最大1,000倍 |
スプレッド | 金融ライセンス | ゼロカット |
平均1.6pips | セーシェル政府 | 適用あり |
入金方法 | 出金方法 | 日本語サポート |
8種類 | 6種類 | 平日9時〜21時 |
始めての海外FX業者でどこに口座開設しようと悩んでいるなら、XMトレーディングを選んでおけば失敗はありません。
Exness(エクスネス)│海外FX業者おすすめランキング2位
海外FX業者おすすめランキング2位はExness(エクスネス)です。
Exness(エクスネス)のおすすめポイントを紹介すると、
おすすめポイント
- 最大レバレッジは無制限なので、非常に資金効率のよいトレードができる。
- 証拠金維持率が0%になるまでロスカット(ストップアウト)されない。
- FX初心者でも安心できる日本語サポートがあり、ライブチャットは平日8時〜24時、メールサポートは24時間受付しており回答は1営業日とスムーズに返信してもらえる。
- 金融ライセンスはセーシェル諸島発行の証券ディーラーライセンス番号SD025を取得している。
- 取引手法やポジションに関する制限が一切なく、自由な取引環境が用意されている。
- 口座タイプは3種類あり、いずれもFX業界の平均以下のスプレッドが適用されてる。
- ボーナスは一切もらえないがスキャルピング向きの口座タイプが用意されている。
Exness(エクスネス)の基本スペックをまとめて紹介すると、
口座開設ボーナス | 入金ボーナス | レバレッジ |
なし | なし | 無制限 |
スプレッド | 金融ライセンス | ゼロカット |
平均1.7pips | セーシェル政府 | 適用あり |
入金方法 | 出金方法 | 日本語サポート |
11種類 | 11種類 | 平日8時〜24時 |
自由な取引環境を求める人、投資資金の効率を最大化したい人におすすめなのがExnessです。
FXGT(エフエックスジーティー)│海外FX業者おすすめランキング3位
海外FX業者おすすめランキング3位はFXGT(エフエックスジーティー)です。
FXGT(エフエックスジーティー)のおすすめポイントを紹介すると、
おすすめポイント
- 口座開設ボーナスが15,000円、入金ボーナスが最大128万円分もらえるなど、とにかくボーナスがおすすめ。
- FX初心者でも安心できる日本語サポートがあり、ライブチャットもメールサポートも24時間対応している。
- 口座タイプが6種類もあるので、好みの口座を開設することができる。
- スワップフリーなので長期トレードにも向いている。
- 金融ライセンスはセーシェル諸島発行の証券ディーラーライセンス番号SD019を取得している。
- 最大レバレッジは1,000倍まで可能なのでハイレバトレードもできる。
- 仮想通貨CFDが充実しており、63種類もの取引ができる。
- 出金時間が早くて出金面でストレスを感じにくい。
- 独自のブローカー向け賠償責任保険に加入しており、最大最大1,000,000ユーロ(約1億円)までのリスク保証がある。
FXGT(エフエックスジーティー)の基本スペックをまとめて紹介すると、
口座開設ボーナス | 入金ボーナス | レバレッジ |
15,000円 | 最大128万円 | 最大1,000倍 |
スプレッド | 金融ライセンス | ゼロカット |
平均1.8pips | セーシェル政府 | 適用あり |
入金方法 | 出金方法 | 日本語サポート |
11種類 | 11種類 | 24時間対応 |
高額なボーナスが欲しい人や仮想通貨CFDの取引をしたい人におすすめなのがFXGTです。
AXIORY(アキシオリー)│海外FX業者おすすめランキング4位
海外FX業者おすすめランキング4位はFXGTAXIORY(アキシオリー)です。
AXIORY(アキシオリー)のおすすめポイントを紹介すると、
おすすめポイント
- 全額信託保全ありで最大2万ユーロまでの補償サービスがある。
- FX初心者でも安心できる日本語サポートがあり、ライブチャットは平日9時〜24時、メールサポートは24時間受付しており回答は1営業日とスムーズに返信してもらえる。
- 口座タイプが4種類あるので、好みのものを選ぶことができる。
- 海外FX初心者から上級者まで使えると評判のFX会社。
- 金融ライセンスはベリーズ政府発行のライセンスNo. 000122/405を取得している。
- 最大レバレッジは400倍と少し低めに設定されている。
- 海外FX業者の中でもトップクラスのスプレッドの低さ。
- 約定力は99.99%と非常に高く、スキャルピングにも向いている。
- スキャルピングの制限がなく、EA(自動売買)での取引も可能。
AXIORY(アキシオリー)の基本スペックをまとめて紹介すると、
口座開設ボーナス | 入金ボーナス | レバレッジ |
なし | 不定期開催 | 最大400倍 |
スプレッド | 金融ライセンス | ゼロカット |
平均1.8pips | ベリーズ政府 | 適用あり |
入金方法 | 出金方法 | 日本語サポート |
10種類 | 8種類 | 平日9時〜24時間 |
高額なボーナスが欲しい人や仮想通貨CFDの取引をしたい人におすすめなのがAXIORYです。
FX初心者ほど、海外FX業者をおすすめする理由は?
私がFX初心者に国内FX業者よりも海外FX業者をおすすめしている一番の理由は、
おすすめ理由
海外FX業者はハイレバレッジでの取引が可能でFXの魅力である効率的な資金運用ができるということもありますが、多くのFX会社でゼロカットシステムが導入されており、預け入れ資産以上の損失(追証)が発生しない仕組みがあるから。
細かいおすすめポイントは他にもありますが、この点は国内FX業者では絶対にできないことです。
FXが投資なので様々なリスクが存在しており、相場の急変で追証が発生し、FXをしたがために多額の借金を背負ってしまった人も。
海外FX業者を使うことで、より安全で効率的な資産運用ができますので、FX初心者にこそおすすめだと思いませんか?
以前とは違い、海外FX業者でも全て日本語でサイト運営されていますし、登録する際も日本語のみでサポートも完全に日本語なので英語が苦手な人でも安心して利用できます。
国内FX業者で取引をして借金を抱える人もいることは、最初から海外FX業者に登録しようと考えている人の多くが知っている話ではないでしょうか。
注意ポイント
全ての国内FX業者はゼロカットシステムを導入していないので、想定以上に相場が動いた際に追証が発生するリスクがあることはしっかり理解しておいてください。
追証とはFX会社に対するあなた自身の借金のことなので、それは絶対に支払わなければならず、支払いを免除してもらうことはできません。
なけなしの50万円や100万円というお金で投資していた場合、追証の支払いができずに自己破産しなければならないことがあるんです。
国内FXだとそういうリスクがあるということを理解して海外FX業者と国内FX業者のどちらが良いのか選ぶようにしてください。
国内のFX会社の方が日本人に優しくないというのは意外なことかもしれませんが、投資はすべて自己責任なのでしっかり考えて行う必要があります。
海外FX業者を選ぶ際の確認ポイントや海外FXをする際の注意点は?
国内FX会社よりも資金効率がよく、ゼロカットシステムなどが利用できることで安全な部分も多い会社FX業者ですが、全てが安全だというわけではありません。
まずどのような点に注意して海外FX業者を選ぶべきなのかと言うことを理解しておく必要があります。
登録前に確認しておくポイントをまとめると、
確認ポイント
- 海外FX業者は日本の金融庁の認可を一切受けていないので、国内のFX会社よりも自由な取引スタイルが取れる。
- 海外の金融ライセンスを取得しているFX会社や資金保証を明確にしているFX会社を選ぶこと。
- 運営歴の長いFX会社や日本人が実際に多く取引を行っているFX会社を選ぶこと。
- 過去に悪質な出金拒否をしていたり、創業後間もないFX会社を選ばないこと。
最低でもこの4点はしっかり確認しておきたいところ。
あなたの大切なお金を使って投資(FX)をするわけですから、利用する会社の信頼性は大事なポイントですよね。
それぞれどのようなことなのか、項目ごとに詳しく紹介していきます。
海外FX業者は日本の金融庁の認可を一切受けていないので、国内のFX会社よりも自由な取引スタイルが取れる。
一般の人だと金融庁の認可をもらっていない会社は怪しいとかヤバいと感じるかもしれません。
しかし日本人が海外FX業者を選ぶようになってすでに10年ほどの期間が経過しており、全く受け入れられていないというわけではありません。
そもそも日本の金融庁が行っている規制が多くの日本人の国内FX業者離れの理由のひとつ。
どのような規制が国内FX業者にあるのかというと、
規制内容
- 最大レバレッジは25倍までとレバレッジが低い。
- ゼロカットシステムの導入禁止(国内FX業者ではマイナス分に追証が発生し、その支払い義務がある。)
- 高額なボーナスの提供禁止。(射幸心を煽るため)
どれも消費者保護(投資家保護)という観点からは理解することができますが、もっと自由に投資したいという人も多いのではないでしょうか。
海外FX業者は国際的なサービスを行っているので、日本の金融庁の規制にわざわざ合わせるメリットがないと判断しているのだと思います。
投資家からしても自分のお金は自分の裁量で自由に使いたいと思うのが本音ではないでしょうか。
海外FX業者はこれらのことを総合的に加味して、日本の金融庁の申請したり、許可を得る必要がないと判断しています。
海外の金融ライセンスを取得しているFX会社や資金保証を明確にしているFX会社を選ぶこと。
日本人が利用できる海外FX業者の中には、日本の金融庁の許可は受けていないものの、海外の金融ライセンスを取得している会社も多いんです。
このサイトでもイチオシのXMトレーディングは、キプロス証券取引委員会や英国FCAなど10以上もの国が発行する金融ライセンスを取得しています。
金融ライセンスについて
日本の金融ライセンスを持っていない会社でも海外の信頼性が高い金融ライセンスを取得していれば、安全かつ健全な運営が行われていることが想像できますよね。
英語圏の会社から見れば日本の金融庁や政府機関の規制は厳しく、柔軟かつ国際的な対応を行っていないと判断されています。
また資金保証を明確にしているFX会社を選ぶことも大切なこと。
ここでもXMトレーディングの資金保証について紹介すると、
資金保証
- 信託保全とは、FX会社が破綻や倒産した場合でも、信託保全されている資産の範囲内で信託管理人を通じて返還してくれる仕組みのこと。
- 「お客様のご資金および当社の運転資金は定評ある優良金融機関に預託しています。」と書かれています。
以前はバークレイズ銀行による分別管理とAIG保険加入が行われていると説明されていましたので、どちらも世界的にも有名で信頼できる金融機関だと思いませんか。
キプロスライセンスからセーシェル諸島金融ライセンスに変わってからは、どの銀行に預託しているかは明示されていませんがこの機能はしっかり引き継がれています。
運営歴の長いFX会社や日本人が実際に多く取引を行っているFX会社を選ぶこと。
運用歴の短い会社はどんな業界でも信頼性は低いですし、誰も選ばないようなFX会社の場合は不安なことしかありませんよね。
詐欺や不正取引のリスク、出金拒否などが多いのがどこにあるのかわからないような海外FX業者です。
あなたの大切なお金を預けた取引を行うわけですから、少しでも安全性のFX会社を選ぶべきでしょう。
信頼性について
- XMトレーディングは2009年に運営会社である「Tradexfin Limited」が設立され、現在まで継続的にサービスが行われています。
- そして海外FX業者を使っている日本人の7割が口座開設を行っているということからも、信頼性の高さや実績が十分だということがわかりますよね。
ネット上でどれだけおすすめとか、高額な入金ボーナスが用意されているからといって、設立まもないFX会社は選ばないでください。
海外の会社なので最初から日本人のお金を不正に搾取しようとしているところもあります。
後で後悔しないためにも実績やこれまでの運営状況などをしっかり確認しておくことは大切ですよ。
過去に悪質な出金拒否をしていたり、創業後間もないFX会社を選ばないこと。
やや先ほどの項目と重複する部分ではありますが、ネット上の口コミや評判を確認するのも大切なこと。
これは金融ライセンスの取得状況だけでは判断することができません。
もしあなたが最初から詐欺目的で運営されている海外FX業者に登録してしまったら、そのお金が返ってくることはないでしょう。
悪徳業者の特徴
- 創業後まもない、もしくは日本に進出したばかりである。
- 他のFX業者よりも魅力的で高額な入金ボーナスが用意されている。
- 接続が安定せず、すぐに安定的にサービスを受けることができない。
- 日本語サポートがなかったり、明らかに翻訳ツールを使っているような対応しかしてくれない。
- サポートスタッフに何を質問しても明確な回答がなく、放置されることが多い。
詐欺目的の悪徳業者にはこのいずれかの特徴があるので、そのような海外FX業者を選んで、やはり海外FX業者はダメだと思わないでください。
あなたが選んだFX業者が悪かっただけで、多くの日本人が真っ当なサービスを受けています。
海外FX業者を日本人が使って外国為替証拠金取引をするのは違法なのか?
日本の金融庁がライセンスの許可を出していない海外FX業者は魅力的な反面、違法性や合法性も気になるところではないでしょうか。
まず違法性に関して言うと、違法ではないけど最終的に海外FX業者で取引を行うのは自己責任であるということ。
日本の法律(金融商品取引法)が何を禁止しているのかと言うと、
禁止行為
金融商品取引法29条に「金融商品取引業は、内閣総理大臣の登録を受けた者でなければ、行うことができない。」という記載があります。
内閣総理大臣による登録を受けていない事業者(金融ライセンス未取得の海外FX業者)が、日本国内でFX取引を含む金融商品取引業を行うことが禁止されています。
この規制はあくまでも海外FX業者に対する規制や制限であり、日本人が海外FX業者を使うことを制限しているわけではありません。
もし海外FX業者が直接投資家を勧誘している場合は、金融商品取引法に抵触しますので、そのような業者は絶対にやめてください。
海外FX業者の中には日本人を対象にしたサービスを提供していないという態度を明確にしている会社もある。
これは海外FX業者のFXGTの公式サイトに書かれている内容です。
日本向けのサービスについて
FXGT.comは日本金融庁の監督下にないため、日本に対する金融商品の提供や金融サービスの勧誘とみなされる行為には関与しておらず、本ウェブサイトは日本国内の居住者を対象としたものではありません。
日本語の公式サイトがあるのになぜこのような記載があるのか?
FX業者のスタンスを紹介すると、日本語の公式サイトはあくまでも海外に住んでいる日本人(日本非居住者)向けのものだというスタンスです。
やや無理がありますが、公式見解を明確にしておくことで日本の金融庁に突っ込まれないようにしているということ。
海外FX業者を使った外国為替証拠金取引で違法になるのはどのような場合があるのか?
基本的に違法性がなく、自己責任で利用することができる海外FX業者ですが、どのような場合に違法だと言われるのか?
一番多いのが脱税行為を行ってしまうこと。
日本在住の日本人であれば、海外FXで儲かった分はしっかり確定申告をして、納税を行う必要があります。
海外FX業者でトレードしていた日本人が実際に逮捕された事例を紹介すると、
逮捕事例
2012年にFXで3億8,000万円ほどの利益を得た会社役員が、確定申告をせずに海外に移住し、1億4千万円ほど脱税したとして逮捕されました。
会社員やサラリーマンなどの給与所得がある人が海外FXで20万円以上の利益を得た場合、確定申告をする義務が発生します。
自営業や主婦の場合は、海外FXでトレードした利益が48万円を超える場合は、確定申告を行う必要があるので間違えないでください。
海外FXと国内FXの利益は税率が異なるのでその点も注意する必要がある。
税金の話なので、少しややこしいかもしれませんが、海外FXは総合課税が適用され、国内FXは申告分離課税が適用されます。
課税区分の違い
- 総合課税とは、給与所得など他の所得と合算して、その合算した金額に対して税金が課される仕組みのこと。
- 申告分離課税とは、FXなどの所得を他の所得と分けて税金を計算する仕組みのこと。
課税区分が異なることで、海外FX業者の利益と国内FX業者の利益は異なる税率で計算されます。
具体的にどのような税金が適用されるのかと言うと、
所得額 | 所得税率 | 住民税率 | 合計の税率 |
195万円以下 | 5% | 10% | 15% |
195~330万円以下 | 10% | 10% | 20% |
330~695万円以下 | 20% | 10% | 30% |
695~900万円以下 | 23% | 10% | 33% |
900~1,800万円以下 | 33% | 10% | 43% |
1,800~4,000万円以下 | 40% | 10% | 50% |
4,000万円以上 | 45% | 10% | 55% |
海外FXの利益は総合課税になるので、所得が多くなればなるほど税率もアップします。
累進課税は最大55%の税金が発生しますので、少し損をした気分になるかもしれません。
その分、資金効率もよく少額の資金でも大きく増やすことができますので、その仕組みをうまく活用してください。
海外FX業者を選ぶメリットや国内FX業者との違いは?
海外FX業者と国内FX業者には様々な違いがあることがなんとなくわかったと思います。
ここで一旦、どのようなメリットがあるのかまとめて紹介すると、
海外FX業者のメリット
- ハイレバレッジの取引(ハイレバトレード)ができるので資金効率が良い。
- ゼロカットシステムが導入されているので追証が発生するリスクや借金の心配がない。
- 高額なボーナスやキャッシュバックなどキャンペーンやプロモーションが充実している。
- MT4やMT5などの高性能な取引ツールが豊富に用意されており、誰でも自由に使える。
- EA(自動売買プログラム)の利用が簡単にでき、豊富なEAを活用した取引ができる。
- NDD方式(No Dealing Desk)を採用しており、透明性や約定力の高い取引ができる。
どれも国内FX業者では難しいものばかりなので、多くの日本人トレーダーが国内FX業者よりも海外FX業者を選んでいるということ。
特にFXトレード初心者ほど安心して外国為替証拠金取引ができる環境が整えられていると理解して良いと思います。
ハイレバレッジの取引(ハイレバトレード)ができるので資金効率が良い│海外FX業者のメリット
海外FX業者のメリットのひとつがハイレバレッジなトレードができるという部分です。
国内FX業者との違いは、
レバレッジの違い
- 国内FX業者:最大レバレッジは25倍まで。
- 海外FX業者:最大レバレッジの制限なし。
最大レバレッジが大きく異なることで、実際に取引ができる金額に差が出るということ。
例えば20万円の資金でFXの取引を行った場合にどのような違いが出るのかと言うと、
FX業者 | レバレッジ | 取引可能額 |
国内FX業者 | 25倍 | 500万円 |
海外FX業者 | 1,000倍 | 2億円 |
*500倍のレバレッジだとしても1億円分の取引ができるので、資金効率が大きく異なることがわかったと思います。
具体的にどのような最大レバレッジが設定されているのかと言うと、
FX業者 | 最大レバレッジ | ロスカット水準 |
Exness | 無制限 | 0% |
Land-FX/td> | 無制限 | 0% |
BigBoss | 1,111倍 | 20% |
XM | 1,000倍 | 20% |
FXGT.com | 1,000倍 | 20% |
国内FX業者の場合は、証拠金維持率が50〜100%を下回ると強制ロスカットが行われるところが多い傾向があります。
強制ロスカットが行われる水準が大きく異なることで、より少ない証拠金でより多くのポジションを持つことができるということ。
海外FX業者を使うことは資金効率が非常に高くなり、強制ロスカットが発動しにくいメリットがあると理解しておいてください。
ゼロカットシステムが導入されているので追証が発生するリスクや借金の心配がない│海外FX業者のメリット
海外FX業者のメリットとして、個人的に最もおすすめなのがゼロカットシステムが導入されている部分。
強制ロスカットとは、損失が膨らんで証拠金水準が設定値よりも低くなった場合に、FX業者のシステムが強制的に取引を決済してしまう行為のこと。
国内FX業者でも海外FX業者でも強制ロスカットの仕組みは導入されています。
しかし違うのはゼロカットシステムの有無。
ゼロカットシステム
- ゼロカットシステムとは、強制ロスカットなどにより自己資金以上の損失が出た場合もそれ以上の支払い義務がない仕組みのこと。
- ゼロカットシステムがあることで、ハイレバレッジトレードを行った場合に莫大な借金を背負わせなくて済みます。
何度も言いますが、国内FX業者で証拠金がマイナスになれば追証が発生する状況になります。
追証=あなたの借金なので、それは財産や資産を売り払ってでも必ず支払わなければなりません。
海外FX業者はマイナスになった分の証拠金をあなたに変わって肩代わりしてくれるので、本当に安心だと思いませんか。
最近は円安が進んでいることもあり、日本政府の為替介入等で数分で2〜3円も相場が急変することも。
そのタイミングで国内FX業者でポジションを持っていれば、強制ロスカット&追証を入れなければならない可能性が高いと理解しておいてください。
高額なボーナスやキャッシュバックなどキャンペーンやプロモーションが充実している│海外FX業者のメリット
海外FX業者のメリットで嬉しいのが、高額なボーナスやキャッシュバックなどキャンペーンやプロモーションが充実している部分ではないでしょうか。
口座開設のみで数万円のボーナスがもらえて、それを元手に好みの通貨ペアで実際の取引を行うことができます。
その他にどのようなボーナスが用意されているのかと言うと、
ボーナスの種類
- 口座開設ボーナス:新しい取引口座を開設するだけでもらえるボーナスのこと。
- 入金ボーナス:入金額に応じてもらえるボーナスのこと。
- 取引キャッシュバックボーナス:取引をすることでもらえるようになるボーナスのこと。
ボーナスの金額や条件はタイミングごとで大きく異なることがありますが、国内FX業者よりも海外FX業者の方が抜群に良い条件でもらえます。
海外FX業者のボーナスは非常に好条件のものが多く、口座開設で10,000円以上、初回入金ボーナスで入金額が2倍になるなど様々です。
それと比べると国内FX業者は数十万円の取引を行って初めてキャッシュバックボーナスがもらえる程度なので、大きく違いますよね。
海外FX業者の中には豊富なボーナスやプロモーションが開催されているので軍資金が少ないという人にこそおすすめです。
MT4やMT5などの高性能な取引ツールが豊富に用意されており、誰でも自由に使える│海外FX業者のメリット
海外FX業者のメリットとして、やはり高性能な取引ツールが利用できるという部分があるでしょう。
MT4やMT5が非常に有名ですが、どのような特徴があるのかというと、
MT4とは?
- MT4(メタトレーダー4)とはMetaQuotes Software社が開発した誰でも無料で利用できるFX取引ツールのこと。
- 国内FX業者でMT4対応なのは数社しかありませんが、海外FX業者の場合はほとんど利用できます。
- MT4にはデフォルトで50種類のインジケーターを利用することができ、取引手法に応じた様々なチャート分析を行うことができます。
- EAを使って自動取引やバックテストができるなど、本当に便利なツールです。
MT4だけでも十分高機能な取引ツールですが、2010年にMT4の後継機としてMT5が開発されました。
MT5にどのような特徴があるのかというと、
MT5とは?
- 高度な取引機能に合わせて、テクニカル分析やファンダメンタルズの分析をMT4よりも短時間で行うことができます。
- ちなみに時間足の数はMT4が9種類、MT5が21種類とより詳細な分析ができるようになっています。
- ただカスタムインジケーターの数が少なかったり、自動売買(EA)の数が少ないなどのデメリットがあります。
- MT5はチャート分析や注文などの充実した機能を使いたい人向けのもので、今後も新機能が追加されることが期待できます。
現状ではMT5よりもMT4をメインで使っている人が多い傾向がありますが、用途に合わせて選んでください。
EA(自動売買プログラム)の利用が簡単にでき、豊富なEAを活用した取引ができる│海外FX業者のメリット
海外FX業者のメリットのひとつとして、MT4やMT5で利用可能なEA(自動売買プログラム)が利用できる部分があります。
もちろん国内FX業者だと利用できないというわけではありません。
MT4やMT5を導入している国内FX業者は10件もなく、MT5だけに限定すれば4社しかありません。
自動売買について
- MT4で利用可能なEA(自動売買プログラム)は1,500種類以上あると言われており、好みのもの(成績の良いもの)を選んで使うことができます。
- またEAは自分で作ることができますので、あなたのトレードスタイルが確率されている場合は、チャートとにらめっこしなくても良くなるメリットも。
- 特にFXの相場は日本の夜の時間帯に海外の相場が大きく動くことが多いので、サラリーマンにはおすすめの取引ツールです。
自動売買プログラムは難しいと思っている人が多いですが、最近はYoutubeなどで解説している人もいるので、それを参考にすればそこまで大変なものではありません。
NDD方式(No Dealing Desk)を採用しており、透明性や約定力の高い取引ができる│海外FX業者のメリット
海外FX業者のメリットのひとつがNDD方式(No Dealing Desk)を採用していること。
国内FX業者の場合はDD方式という異なる方法で取引を行っていますので、この部分は大きく異なります。
国内FX業者に多いDD方式とは、
DD方式
- DD方式とは、国内FX業者の多くが採用しているDealing Desk(ディーリング・デスク)のこと。
- 顧客とインターバンク市場の間にFX業者が入って取引を行っており、FX業者にいるディーラーが顧客の注文に対して反対注文をしたり、インターバンク市場に流したりしている。
*インターバンク市場とは、FX業者や銀行など機関投資家が参加する市場のことです。
海外FX業者に多いNDD方式とは、
NDD方式
- NDD方式とは、海外FX業者の多くが採用しているNo Dealing Desk(ノー・ディーリング・デスク)のこと。
- DD方式と異なり、顧客の注文はそのままインターバンク市場に流され、直接取引が行われます。
- FX業者が客の注文に介入しないので、決済スピードも早く透明性の高い取引が行われています。
具体的にどのような違いがあるのか一覧にまとめると、
項目 | DD方式(国内FX業者) | NDD方式(海外FX業者) |
取引への介入 | あり | なし |
取引の透明性 | 低い | 高い |
決済スピード | 遅い | 早い |
スプレッド | 狭い | 広い |
FX業者の利益 | 顧客の損失がメイン | スプレッドや取引手数料がメイン |
国内FX業者でスキャルピングができないのはDD方式を導入しているから。
DD方式だとディーラーが顧客の注文を全て処理しなければならないので、短時間で大量注文が出ると対応できないので、仕方がないことだと理解してください。
日本人に取って国内FX業者の方が信頼性が高そうなイメージがありますが、実際にはノミ行為で利益を上げているので微妙なんです。
海外FX業者を選ぶデメリットや国内FX会社との違いは?
国内FX業者よりも様々な部分でメリットが多い海外FX業者ですが、でメリットが全くないというわけではありません。
具体的にどのようなデメリットがあるのかというと、
海外FX業者のデメリット
- 金融ライセンスをひとつも取得していない海外FX業者も存在している。
- 信託保全が義務化されていないので、倒産した際など顧客資金が返金されないことがある。
- 収益額によっては国内FX会社よりも海外FX業者の方が税金が高くなる場合がある。
- 入金や出金に関するルールや取引ルールが複雑でわかりにくいFX会社もある。
- 不当な取引操作や出金拒否をするなどトラブルの多い悪徳業者も存在している。
国内FX会社なのか海外FX業者なのか、メリット・デメリットの両方を理解した上で、どちらがあなたに合っているか最終的な判断を行ってください。
金融ライセンスをひとつも取得していない海外FX業者も存在している│海外FX業者のデメリット
基本的に海外FX業者は日本の金融庁の認可を受けていない会社が運営しています。
それ自体は前半部分で説明したようにわざわざ認可を受けるメリットがないので、仕方がないことですよね。
しかし海外FX業者にはどの国の金融ライセンスを取得していない会社もあります。
金融ライセンスとは?
- 各国の金融庁にあたる公的機関(政府機関)にトレード環境や資金管理状況、入出金の透明性や資産状況などを調査されて、一定基準以上のサービスができる会社に対して与えられるライセンスのこと。
- 金融ライセンス取得している会社は一定レベル以上のサービスの提供が約束されており、トラブルの多い悪徳業者が少ない傾向があります。
様々な国が金融ライセンスを発行していますので、取得していても信頼性が低いライセンスも存在しています。
取得している金融ライセンスでどのような違いがあるのかというと、
信頼性の高さ | ライセンス発行国 |
最も高い | イギリス金融行動監視機構(FCA) |
やや高い | ニュージーランド金融市場庁(FMA) |
やや高い | キプロス証券取引委員会(CySEC) |
やや高い | ケイマン諸島金融監督官庁(CIMA) |
普通 | セーシェル共和国金融庁(FSA) |
普通 | ベリーズ国際金融サービス委員会((FSC) |
普通 | バヌアツ金融サービス委員会(VFSC) |
低い | 英領バージン諸島金融サービス委員会(BVI) |
低い | モーリシャス金融サービス委員会(FSC) |
低い | バハマ証券委員会(SCB) |
低レベルの金融ライセンスを取得しているFX会社はあまり信頼できないので、基本的におすすめできません。
海外FX業者を選ぶ際にはどこの国の金融ライセンスも取得していない会社は絶対に避けてください。
出金拒否され出金できない状況になっても誰も対応してくれませんので、自らお金を捨てに行くようなものです。
信託保全が義務化されていないので、倒産した際など顧客資金が返金されないことがある│海外FX業者のデメリット
金融ライセンスの取得状況に合わせて信託保全の仕組みがあることも海外FX業者を選ぶ際の重要な確認ポイント。
信託保全がない海外FX業者が倒産した場合、あなたが入金したお金は1円も返ってくることはありません。
信託保全とは?
- 信託保全とは、FX会社が破綻や倒産した場合でも、信託保全されている資産の範囲内で信託管理人を通じて返還してくれる仕組みのこと。
そこまで多くないことですが、海外FX業者の中には倒産してしまった会社も。
その際に1円も返ってこない会社なんて、そもそも信頼できないですよね。
信託保全を行っているFX業者は公式サイトにその旨の説明がしっかり記載されていますので、よくある質問などで確認してください。
収益額によっては国内FX会社よりも海外FX業者の方が税金が高くなる場合がある│海外FX業者のデメリット
海外FX業者の利益は総合課税が適用され、国内FX会社での利益は申告分離課税が適用されるという話をしました。
税率の違い
- 国内FX会社の利益に対する課税割合は一律20.315%ですが、海外FX業者の場合は最大55%になります。
- ただ年間利益が6,949,000円までであれば、国内FX会社も海外FX業者もほぼ変わらない水準です。
多額の資金で運用する人や利益額が大きくなってしまった際は、仕方がないと理解してしっかり納税してください。
具体的な税率の違いを一覧にすると、
課税対象の所得金額 | 税率 | 控除額 |
1,000円〜1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円〜3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円〜6,949,000円まで | 20% | 427,000円 |
6,950,000円〜8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円〜17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円〜39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円以上 | 45% | 4,796,000円 |
課税対象になる所得金額が695万円を境に海外FXの方が国内FXよりも税率が高くなるので、そのポイントで判断するのが良いと思います。
そこまで高額な所得にならない場合は、海外FXの税率の方がメリットがあるということも覚えておいてください。
入金や出金に関するルールや取引ルールが複雑でわかりにくいFX会社もある│海外FX業者のデメリット
国内FX会社の入金方法は非常に簡単で、クイック入金や銀行口座への送金だけで、証券口座に反映するので非常にシンプルです。
例えば楽天証券を使ってる場合は、楽天証券の総合口座から簡単に楽天FX口座に資金移動することができます。
しかし海外FX業者の入出金方法は沢山あり、日本人が使い慣れていないものも。
入出金方法
- 国内銀行送金:初心者が最も利用しやすい入出金方法(低額の入金時は手数料が高くなりやすい)
- bitwallet(ビットウォレット):送金手数料が最も安い入出金方法(基本的に入出金手数料は無料)
- STICPAY(スティックペイ):ATMから入金することができる入出金方法(やや取扱い業者が少ない)
- クレジットカード、デビットカード:手数料無料ですぐに口座に反映される入出金方法(入金額以上は銀行口座や決済サービスを使う必要がある)
- 仮想通貨送金:送金手数料は安いが価格変動が激しい入出金方法(やや取扱い業者が少ない)
- 海外銀行送金:送金手数料が高く着金時間が遅い入出金方法(入出金に2〜5営業日かかる場合が多い。)
豊富な入出金方法を選べるということはメリットかもしれませんが、使い慣れるまでは時間がかかる人も。
ただ使い慣れるとそこまで面倒ではありませんので、あまりネックに感じない人もいます。
また取引に関するルールもやや曖昧な会社があり、
取引ルール
- スキャルピングは可能だが、「5分間に10ロット以上取引してはいけない」などのルールが設定されている会社もある。
- ロット制限やレバレッジ制限、スキャルピング制限やEAの利用制限など、取引条件が設定されている会社もある。
- 禁止事項についてやや曖昧な表現を行っており、明確な表現を行っていない会社もある。
国内FX会社と違って、頻繁にルール改定を行う海外FX業者が多いので、トレードする際には十分に注意してください。
利用規約を読むのは面倒かもしれませんが、よくある質問くらいは一読しておくと安心です。
不当な取引操作や出金拒否をするなどトラブルの多い悪徳業者も存在している│海外FX業者のデメリット
信頼性の高い金融ライセンスを取得している海外FX会社ならこの部分の心配はありません。
しかし金融ライセンスが未取得であったり、どこの国のFX会社かわからないようなサイトで登録してしまうと、様々なトラブルに直面することも。
トラブルの一例
- 出金拒否され出金できない。
- FX会社が倒産して連絡が取れなくなる。
- 取引操作や価格操作、スプレッドの拡大やストップ狩りなど様々な仕掛けでトレーダーが負けるように仕向けてくる会社もある。
- 急にサイトがなくなったり、連絡先が変わったり、トラブルのなった時に雲隠れできるようになっている場合も。
そういった海外FX業者に合わないためにも会社の所在地や連絡先、ライセンスの取得状況を確認してください。
信頼性の低い金融ライセンスを取得している海外FX業者は規制も緩く、顧客資金を保証してくれないことが多いので絶対に避けてください。
信頼できるFX会社選びを行うのは国内FX会社でも海外FX会社でも同じこと。
あなたの大切なお金を使った行うトレードなので、どのFX会社を使うのかはしっかり考えて失敗しないようにしてください。