FXで売りから入るメリットやデメリットにはどのようなものがあるのか。
空売り(ショート)は儲かる取引戦略なのかなど、基本的な仕組みも含めてFXの取引時に売りから入る際の注意点など紹介します。
FXは売りから入ることもできるので、うまく空売りすることができれば利益を増やせる場合も。
売りから入ることのメリットやデメリット、おすすめの相場状況などを含めて紹介します。
投資初心者でも理論を理解して実践を繰り返せば、空売り(ショート)でも稼げるようになるので、デモ環境などで練習して実践に移すようにしてください。
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FXで売りから入るとはどういうこと?仕組みを初心者向けに解説
FX取引は安く買って高く売るだけでなく、高く売って安く買うことでも利益を狙える仕組みになっています。
これがいわゆる、売りから入る=ショートと呼ばれる取引のこと。
投資初心者の人にとっては、買ってないのに売れるのと疑問に思うかもしれませんが、FXは差金決済(差額精算)によって成り立つ取引のため、資産を実際に持っていなくても売り注文から始められます。
ロングとショートの違いやなぜ売りから取引できるのか、売り注文が成立する流れを整理して、投資初心者でも理解できるように基本的なことを説明していきますので、ぜひ読んでおいてください。
買いから入る取引との違い(ロングとショートの基本)は?
FXの基本的な取引方法は、ロング(買い)とショート(売り)の2種類があります。
ロングは安く買って高く売ることで利益を得る取引で、株式投資でも一般的に利用される考え方です。
ショートは先に売って後から買い戻すことで利益を得る手法のことで、価格が下落すると利益になり、上昇すると損失になります。
ロングは上昇相場で利益を狙い、ショートは下落相場で利益を狙う手法といえるでしょう。
投資初心者が理解しやすいようにまと馬手紹介すると、
ロングとショートについて
- ロング:価格が上がると利益、下がると損失になる
- ショート:価格が下がると利益、上がると損失になる
FXでは相場が上がる時でも下がる時でも利益を狙えるため、取引のチャンスが広く用意されています。
株式投資では信用取引を利用しないと売りから入れないのに対して、FXでは標準的にショート取引が可能な点が大きな違いだと言えるでしょう。
証拠金さえあれば、ロングでもショートでもあなた自身で戦略を選べるというのは嬉しいポイントですよね。
なぜ売りから取引できるのか(差金決済とレバレッジの仕組み)?
手元に通貨を持っていなくても、なぜ売りから入ることができるのかというと、FXは差金決済(差額のみをやりとりする仕組み)で成り立っているから。
具体例について
- ドル円を155円で1万通貨売って、145円で買い戻した場合、実際にドルを持っていなくても、差額の10円×1万通貨=10万円が利益として形状されます。
- 実際に通貨を所有する必要がなく、売りからでも自由に取引が始められる状況だということ。
さらにFXはレバレッジを活用できるため、少ない証拠金でも大きな取引を行うことができます。
レバレッジ1倍なら10万円の資金で10万円分の取引しかできませんが、レバレッジ25倍なら同じ資金で250万円分の取引ができるということ。
これによってショート取引の利益も効率的に狙うことができます。
ただレバレッジは利益を拡大できる一方で損失も拡大するため、過度に高い倍率を使うのは投資初心者にはおすすめできません。
まずは低めのレバレッジで売りから入る仕組みに慣れていくことが大切ですので、レバレッジ頼りのトレードを身につけないように注意してください。
売り注文が成立する流れと約定の仕組みとは?
売り注文がどのように成立するのかを理解しておくことも重要です。
FX取引は市場参加者の買いたい価格と売りたい価格が一致した時にのみ成立します。
ショートの場合は今の価格で売る(成行注文)か特定の価格になったら売る(指値注文・逆指値注文)のいずれかで発注し、その条件が市場で受け入れられた時点で注文が約定するということ。
取引の流れをシンプルに整理しておくと、
取引の流れについて
- 売り注文を出す(成行・指値・逆指値など)
- 市場の買い注文とマッチングされる
- 売りポジションが保有される
- その後、買い戻し(決済)で損益が確定する
売り注文の仕組み自体はロングと変わりませんが、価格が下がると利益になる点が大きな特徴です。
ただ実際の市場では流動性が低いとスプレッドが広がり、希望の価格で約定しないこともあることは理解しておいてください。
特に月曜日の早朝や経済指標発表直後はスリッページが発生しやすいため、成行注文を連発するのはリスクが高いといえるでしょう。
投資初心者はまず少額でショートの成立プロセスを体験して、どのように損益が変動するかを感覚的に理解していくのがおすすめです。
おすすめ記事→FX取引は月曜日の何時からできる、月曜日特有の注意点やおすすめの取引戦略は?
FXで売りから入るメリットやおすすめの取引戦略は?
FXの最大の魅力のひとつが、いつでも売りから入れるという仕組みです。
通常の株式投資では、基本的に安く買って高く売ることでしか利益を狙うことができません。
しかしFXでは高く売って安く買い戻すことで利益を得ることができ、上昇相場だけでなく下落相場でもチャンスがあります。
特に経済ニュースや地政学的リスクで相場が急落した時に売りから取引できることは非常に大きな武器になるでしょう。
下落相場で利益を狙う方法や短期トレードとの相性の良さ、株式の空売りとの違いという3つの観点から、売りから入るメリットを投資初心者にもわかりやすく整理して説明していきます。
FXなら下落相場でも利益を狙える
FXで売りから入る最大のメリットは、下落相場でも利益を得られるという部分でしょう。
株式投資の場合は、保有している銘柄が値下がりすると損失になりますが、FXでは売りポジションを持つことで価格が下がれば下がるほど利益が増える仕組みになっています。
相場が特に不安定な時期や急激に円高・ドル安が進む局面で有効的です。
例えば、ドル円が150円から145円に下落した場合、売りから入っていれば5円分の値幅が利益になるということ。
買いだけで取引していると下がる=負けになってしまいますが、売りを活用することで下がる=チャンスとなるわけです。
投資初心者でも理解しやすいように整理して紹介すると、
FX特有のメリットについて
- 上昇相場だけでなく下落相場でも利益を狙える
- 株式投資のように暴落が怖いと感じにくい
- 下落局面を利用して効率的に利益を得られる
売りから取引できる仕組みは、相場にチャンスが2倍あるとも言いかえることができます。
これがFXが幅広い層に人気の投資である理由のひとつだということもできるでしょう。
短期トレードやスキャルピングと相性が良い理由は?
売りから入る取引は、短期トレードやスキャルピングと非常に相性が良いです。
その理由として、相場の値動きには下落の方が速いという傾向があるから。
投資家心理としては利益はゆっくり伸ばしたいが、損失はすぐに避けたいという傾向があるため、売り圧力がかかると一気に値が動くケースが多いです。
特に米国雇用統計や中央銀行の利下げ発表などは、売りの値動きを加速させやすい典型例だと覚えておいてください。
投資初心者が理解しやすいようにまとめて紹介すると、
短期トレードとの相性について
- 下落はスピードが速いため、短期で利益を狙いやすい
- スキャルピングでは数pipsの動きでも効率的に取れる
- 指標発表時の一方向の下落を狙う戦略に向いている
短期トレーダーやスキャルパーは損切りラインを明確に決めておく必要があります。
下落のスピードが速ければ速い分だけ反発も急激に起こるという特徴があるということ。
適切なトレードができるようになれば売りからのエントリーは、一瞬の値動きを利益に変えることができる武器になるでしょう。
株式の空売りとの違い(規制・制約の有無)は?
売りから取引する仕組みは空売りとも呼ばれますが、FXと株式ではその仕組みに大きな違いがあります。
株式の場合は信用取引を利用して、証券会社から株を借りて売る必要がありますので、下記のような制約があります。
株式投資の売りについて
- 一定の資金や口座条件を満たさないと利用できない
- 株を借りるための貸株料が発生する
- 空売り規制によって取引が制限される場合がある
FXのショート取引には上記のような制約はありません。
全てのトレーダーが、いつでも好きなタイミングで売りから取引を開始することができ、追加コストも不要です。
FXは空売りが非常に身近で自由に利用できるの特徴があるとも言えるでしょう。
初心者のメリットについて
- 特別な口座開設や審査が不要で、すぐに売りから入れる
- 貸株料のような余計なコストが発生しない
- 規制の影響を受けず、自由に取引できる
これらによって、FXは株式投資と比べても柔軟な取引が可能であり、相場状況に応じて売りと買いを自在に使い分けられる点が大きなメリットだと言えます。
おすすめ記事→FXはほったらかしで稼げる?初心者におすすめの投資手法と注意点は?
FXで売りから入るデメリットやリスク、危険性は?
FXでは売りから入ることで下落相場でも利益を狙えるというメリットがありますが、当然ながらデメリットやリスクも存在しています。
特に投資初心者は価格が下がれば儲かるという仕組みだけに注目してしまいがちですが、実際の取引では思惑と逆に動いた時の損失やスワップポイントなどの隠れたコストが発生することを理解しておく必要があります。
売りポジションは強力な武器である一方で、適切なリスク管理を怠ると大きなダメージにつながるきっかけとなるということ。
上昇した場合の損失拡大やトレンド転換を見誤るリスク、スワップコスト負担に関する3つのポイントに分けて紹介しますので参考にしてください。
予想に反して上昇すると損失が拡大する
売りから入る最大のリスクは、予想に反して価格が上昇した場合に損失が拡大することです。
買いポジションと違って売りポジションは下がることを前提に取引しているため、上昇すればするほど損失が増えてしまうということ。
例えば、ドル円を150円で売りから入った場合、もしその後151円に上昇すると1円分の損失となり、さらに上昇が続けば損失は無制限に膨らむ可能性があります。
株式投資であれば企業の株価がゼロ以下になることはありませんが、通貨は理論的にどこまでも上昇する可能性があるため損失は無限大と考えておく必要があるということ。
投資初心者が意識しておくべきポイントを紹介すると、
上昇相場の影響について
- 価格上昇時は損失が拡大しやすい
- 上昇幅に理論的な上限がないためリスクが大きい
- 損切りラインを必ず設定しておくことが重要である
売りから入る=必ずリスクが大きいというわけではありませんが、買いよりも損失が膨らみやすい構造を持っているため、特に投資初心者は慎重なリスク管理が必要だということ。
FXはいつでも自由にエントリーできますが、資金管理やリスクヘッジを行わないとすぐに損失が拡大してしまうことを理解しておきましょう。
トレンド転換を見誤るリスクとは?
売りポジションでは下落トレンドの継続を前提にするケースが多いため、トレンド転換を見誤ると大きな損失につながります。
例えば、長期的に円高が進んでいると考えて売りで入ったものの、中央銀行の利上げや政府の為替介入によって突然の円安に転じると、一気にポジションが逆方向に動いてしまうということ。
このように相場の流れはニュースや政策で急変するため、常に転換リスクを意識しておく必要があります。
投資初心者が注意すべきポイントを紹介すると、
トレンド転換について
- 長期下落トレンドでも急反発が起こる可能性がある
- 指標発表や要人発言はトレンドを一変させる要因になりやすい
- テクニカル指標だけでなくファンダメンタルズもチェックすることが重要である
売りからの取引はスピード感があり有利な場面も多いですが、その分だけ反転リスクに敏感でなければなりません。
安全に取引するためにも、トレンドラインや移動平均線を活用して本当に下落トレンドが続いているのかを常に確認する習慣を持つようにしてください。
スワップポイントによるコスト負担とは?
FXの売りポジションで意外に見落とされがちなのが、スワップポイントによるコスト負担です。
スワップポイントとは、2つの通貨の金利差によって発生する調整金のこと。
例えば、金利の高い通貨を売って金利の低い通貨を買う形になると金利差の分だけ支払いが発生します。
代表例はドル円の売りポジションで米ドルは日本円に比べて金利が高いため、ドル円を売ると毎日スワップポイントを支払い続けることになるでしょう。
スワップポイントについて投資初心者が理解しておくべきことを紹介すると、
スワップポイントについて
- 売りポジションではスワップがマイナスになることが多い
- 長期保有するとスワップの支払いが積み重なりコストが増える
- 短期トレードなら気にならないが、中長期では大きな負担になる
例えば、ドル円の売りを1万通貨持ち続けると、1日あたり数百円のコストが発生することもあり、1ヶ月で数千円、数ヶ月で数万円の負担になる可能性があるということ。
そのため、売りからの取引を長期で保有する場合は必ずスワップポイントを確認して、不要なコストで損失が膨らまないように注意する必要があります。
おすすめ記事→FXは移動平均線だけで勝てる?初心者でもわかるシンプルな手法と注意点は?
FXの取引時に売りから入る際の注意点と実践のコツは?
売りから入るトレードは、下落相場でも利益を得られる大きなメリットがありますが、成功させるためには適した相場状況の見極めやテクニカル指標を用いた判断、損切りと資金管理の徹底が欠かせません。
特に投資初心者は、ただ下がりそうだから売るという感覚でエントリーしてしまいがちですが、それでは損失を大きくするリスクが高くなります。
FX取引時に売りから入る際の実践的な注意点と、投資初心者でもすぐに取り入れられる具体的なコツについて紹介しますので、取引時の参考にしてください。
売りエントリーに適した相場状況(下落トレンド・急落相場など)とは?
売りから入る取引で最も重要なのは相場環境の見極めです。
特に有効的なのは明確な下落トレンドや急落相場の局面で、これらの状況では売りエントリーが成功しやすく、短期間で利益を得られる可能性が高まります。
売りエントリーに適した相場の例を紹介すると、
売り相場について
- 長期的に安値を更新し続けている下落トレンド
- 重要な経済指標や要人発言で急落が起きた直後
- 移動平均線より下で推移している「戻り売りポイント」
- 過去のサポートラインを下抜けして勢いがある場面
例えば、米ドルが利下げに向かうニュースが出た場合、ドル円は急激に下落しやすくなります。
その際に短期的な反発に惑わされずに下落が続く流れに乗れれば、売りポジションが有効的に機能するということ。
逆に、レンジ相場や不明確な動きの中で売りを仕掛けてしまうと、急な反発に巻き込まれる危険性が高いため注意が必要です。
移動平均線・トレンドラインなどテクニカルでの判断方法は?
売りから入る際は感覚で売るのではなく、テクニカル分析を活用して根拠を持って判断することが大切です。
特に投資初心者でも扱いやすいのが、移動平均線とトレンドラインを使ったシンプルな方法ですので、活用方法の一例を紹介しておくと、
活用方法について
- 移動平均線(MA):短期線が長期線を下抜けした「デッドクロス」が発生したら売りサインと判断できる。
- トレンドライン:高値を結んだ下降トレンドラインに沿って下落が続いている場合、戻り売りポイントを探すのが有効。
- ボリンジャーバンド:価格がバンドの下限に向かって拡大している場合、下落の勢いが強いと判断できる。
- サポートラインのブレイク:過去の安値を明確に割り込んだ場面は、さらに下落が加速する可能性が高い。
こうしたテクニカル指標を組み合わせることで売りに有利な根拠を持つことができ、無駄なエントリーを減らすことができるでしょう。
特に投資初心者は移動平均線とトレンドラインの確認だけでも習慣化すれば、精度の高い売りトレードを行えるようなきっかけになります。
損切りラインの設定と資金管理の重要性とは?
売りから入るトレードで最も大切なのことは損切りラインの設定と資金管理です。
売りポジションは、価格が上昇すると損失が無制限に膨らむ可能性があるため、必ず事前に損切りラインを設定しておく必要があります。
投資初心者が意識すべきポイントを紹介しておくと、
注意ポイントについて
- 損切りラインは事前に設定する:感情で判断せず、相場が逆行したら自動的に損切りされるように逆指値注文を置く。
- 1回の取引リスクは資金の2~3%以内に抑える:大きな損失を防ぎ、長く取引を続けられる。
- ナンピンや追加入金で無理に耐えない:損失を取り戻そうとする行為は破綻につながる。
- 余裕資金で取引する:借金や生活費を使った取引は心理的にも負担が大きく、冷静な判断ができなくなる。
売りトレードは短期的に有効でも、長期的に持ち続けるとスワップコストの影響で不利になることがあることも忘れないでください。
短期で利益を取りに行き、長期保有は避けるという資金管理のルールを徹底することも重要です。
おすすめ記事→FXの窓埋め確率は?窓開け後の窓埋めトレードは禁止されているのか?
FXの空売り(ショート)は儲かるのか?
FXの空売り(ショート)は、相場が下落したときに利益を狙える強力な手法です。
株式投資では信用取引を使わなければできない空売りも、FXでは標準的に売りから入ることができるので、為替相場の上下どちらでも利益を狙えるのがFXの魅力のひとつだと言えるでしょう。
ショートだから必ず儲かるというわけではありません。
むしろ相場の流れを読み違えると損失が拡大するリスクもあり、投資初心者にとっては難しさを伴う側面もあるということ。
ここでは、空売りで利益が出やすいパターンや儲からない典型例や投資初心者がショートで成功するためのポイントについて紹介していきますので、実践時の参考にしてください。
利益が出やすいパターンとシナリオ例は?
ショートで利益を狙いやすいのは、下落の勢いが強い局面です。
為替市場はトレンドが一度発生すると数時間から数日続くこともあり、売りから入ることで短期間で大きな利益を得られることがあります。
特に利益が出やすい場面について紹介しておくと、
利益が出やすいパターンについて
- 経済ニュースによる下落:米国の利下げ発表や雇用統計の悪化でドル安が進むケースなど。
- チャートの形から分かる下落サイン:移動平均線のデッドクロスやサポートラインのブレイクなど。
- リスクオフの局面:株価下落や地政学リスクで円高が急速に進む場面など。
シナリオ例としては、ドル円が150円付近で上昇が止まり、その後に米金利低下のニュースが出て下落し始めた場合が挙げられます。
ここで売りから入れば、148円や147円といった節目まで大きく値幅を狙える可能性があるということ。
投資初心者でも、明確なトレンドやニュースに乗ることでショートの成功率を高めることができるでしょう。
儲からないケースと典型的な失敗例は?
ショートが必ず儲かるわけではなく、特に投資初心者が陥りやすい典型的な失敗パターンがありますので、その点についても紹介しておくと、
儲からないケースについて
- レンジ相場での売り:価格が上下に往復しているだけのレンジ相場では、下落を期待して売ってもすぐ反発しやすく、損切りにかかるケースが多い。
- トレンド転換を見誤る:下落が一巡して反発が始まっているのに売りを続けると、大きな含み損になる危険性がある。
- 経済ニュースの解釈ミス:悪材料だと思って売ったのに、市場はすでに織り込み済みで逆に上昇してしまうケース。
- 損切りをしないまま放置する:下がると信じて放置した結果、急上昇に巻き込まれ口座残高を大きく減らす。
例えば、窓開け直後に下がるだろうと根拠なく売って逆に窓埋めの上昇に巻き込まれる、というのも典型的な失敗例です。
こうしたケースを避けるためにも、売りの根拠をテクニカルやファンダメンタルで確認することや必ず損切りを入れることが欠かせないことを理解しておいてください。
投資初心者がショート取引で成功するためのポイントは?
投資初心者が空売りで成功するためには、根拠を持ったエントリーと徹底したリスク管理が必要です。
具体的にどのようなポイントを抑える必要があるのかというと、
成功するためのポイントについて
- 明確な下落トレンドを確認してから入る:移動平均線が下向きに並んでいる場面など、誰が見ても下落と分かる相場で売りを仕掛ける。
- 小さなロットから始める:投資初心者は少額から試すことで、心理的な負担を減らし冷静な判断を保てる。
- 損切りラインを必ず設定する:ここを超えたら想定外と決めて逆指値を入れることが必須。
- 経済カレンダーをチェックする:雇用統計や金利発表などの直前は予測不能な値動きになるため、ポジションを持つのは危険。
- 短期トレードを基本にする:スワップコストの負担を避けるため、デイトレードやスキャルピングを意識する。
投資初心者は大きな利益を狙わずに小さく勝ちを積み重ねる意識が重要です。
空売りは確かにチャンスが大きい手法ですが、慣れるまでは慎重にエントリーするようにして、利益確定や損切りも早めに行うように心がけてください。
おすすめ記事→FXは移動平均線だけで勝てる?初心者でもわかるシンプルな手法と注意点は?
まとめ:FXで売りから入る戦略を安全に活用するためのポイント
FX取引の大きな特徴のひとつが、売りから入れるという仕組みです。
下落相場でも利益を狙える点は、株式や他の金融商品にはない魅力であり、トレーダーにとって大きな武器になります。
ただ空売り(ショート)には当然リスクもあり、無計画に取引すると大きな損失を招く危険性があることを理解して置かなければなりません。
特にと投資初心者は、売りから入る前に理解しておくべき基本や注意点を押さえておかないと、失敗しやすいということ。
ショート取引を安全に活用するための考え方と実践のポイントを整理しますので、投資初心者がステップアップしていく際の参考にしてください。
FXで売りから入る前に理解しておくべきことは?
売りから入る戦略を実践する前に、まずなぜ売りができるのかという仕組みを理解することが重要です。
FXは差金決済取引(差額決済取引)であり、現物の通貨をやり取りするのではなく、買値と売値の差額だけを清算しています。
このため、通貨を借りて売るという株式の信用取引のような仕組みを使わずに、シンプルに売りからエントリーすることができるということ。
売りから入る際に理解すべき基本ポイントを紹介しておくと、
基本ポイントについて
- ロングとショートの違いを把握する:買い(ロング)は上昇で利益、売り(ショート)は下落で利益。
- スワップポイントの影響:売りポジションではマイナススワップが発生する場合があるため、長期保有には不向き。
- 相場環境を選ぶ必要がある:下落トレンドや急落局面でこそショートは有効だが、レンジ相場では逆行リスクが高い。
投資初心者の中には、いつでも売りが有利と考える人もいますが、相場状況によっては買いの方が適していることもあります。
売りから入る前に必ずチャートや経済指標を確認して、シナリオを持った上でエントリーすることが大切だという基本ルールは忘れないでください。
リスク管理を徹底すれば、空売り(ショート)強力な武器になる
売りから入る戦略は、リスク管理を徹底することで初めて強力な武器となります。
なぜなら、為替相場は予想外のニュースや要人発言などで急に反転することが多く、ショートポジションは想定外の上昇によって損失が拡大するリスクを常に抱えているから。
リスク管理の基本を紹介しておくと、
リスク管理について
- 損切り設定を徹底する:ここまで上がったら想定外だというラインを決め、逆指値注文を入れることが必須です。損切りを怠ると、小さな失敗が大きな損失に変わります。
- ポジションサイズを抑える:投資初心者は特に少額ロットから始めることで、感情に左右されず冷静な判断を維持できます。無理なロット数で取引すると、一度の失敗で資金が大きく減る危険があります。
- ニュースやイベント前は控える:雇用統計や政策金利発表などの直前は、相場が乱高下しやすくショートが急反転に巻き込まれるリスクが高まります。
これらを徹底すれることで、ショートは単なるリスクの高い賭けではなく、下落局面で確実に利益を狙える強力な武器になります。
特に短期トレードやスキャルピングにおいては、売り戦略を組み合わせることで安定した収益を積み重ねられる可能性が高まるでしょう。
投資初心者におすすめのステップアップ方法は?
投資初心者がいきなりショートで大きな利益を狙おうとするのは危険な行為だということを理解しておいてください。
まずは基礎を学んで、小さな実践を積み重ねながら少しずつステップアップしていくことが大切です。
おすすめの流れを紹介しておくと、
おすすめの流れについて
- デモ口座で練習する:最初は実際のお金を使わず、デモ口座で売り注文や決済の流れを理解しましょう。
- 小ロットで実践する:デモで慣れたら、0.01ロットなどの最小単位でリアル取引を試し、実際の損益変動に慣れることが大切です。
- テクニカル分析を取り入れる:移動平均線、トレンドライン、MACDなどの基礎的なテクニカルを活用し、売りエントリーの根拠を持つようにします。
- 取引日誌をつける:なぜ売りで入ったのかとか結果はどうだったかを記録することで、自分の強みや弱点が明確になります。
- 徐々にロットを増やす:成功率が安定してきたら、資金管理を徹底しながら少しずつロットを増やしていきましょう。
投資初心者が陥りやすいのは、一度勝ったからもっと大きく狙おうと感情的になってしまうこと。
あくまで段階的にステップアップすることが、長期的に勝ち続けるための近道になるという基本的な流れを忘れないでください。
おすすめ記事→FXはルールを守れないトレーダーは負けてルールを守れば勝てるのか?
FXで売りから入るメリットやデメリット、空売り(ショート)時の投資戦略に関するよくある質問まとめ!
この記事を読むことでFXでは売りから入る事ができるので、上昇相場でも下落相場でも利益の獲得が狙えることがわかったと思います。
メリットもデメリットもあることですが、売りから入ることができるようになればどんなタイミングでも勝てる相場として活用できるということ。
ここではFXが売りから入れる仕組みや注意点、取引戦略やおすすめ相場に関するよくある質問をまとめて紹介しますので、トレード時の参考にしてください。
投資初心者が売りから入るときに注意すべき点は何ですか?
回答
- 投資初心者が売りから入る際に注意すべき点は、相場のトレンドを正しく見極めることです。
- 下落相場だと思っても一時的な押し目で、その後すぐに反発するケースもあります。
- またショートは予想外の急騰リスクに備える必要があり、必ず損切りラインを設定しておくことが重要です。
- さらにスワップポイントの負担も考慮して、短期取引を基本にする方が安全だと言えるでしょう。
- 売り戦略を過信せずに、デモ口座や小ロットから実践することをおすすめします。
FXで売りから入る時に使いやすい通貨ペアはありますか?
回答
- 売りから入る際に使いやすい通貨ペアは、値動きが大きく下落局面が発生しやすい通貨です。
- 例えば、豪ドルやニュージーランドドルなどの資源国通貨は、景気や商品価格に敏感で大きな下落を見せることがあります。
- またドル円やユーロドルのような主要通貨ペアは取引量が多く、テクニカル分析が効きやすいので売り戦略でも安定した成果を狙いやすいでしょう。
- 投資初心者はスプレッドの狭い主要通貨からショートの練習を始めるのがおすすめです。
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FXで売りから入る時には経済指標も意識した方がいいですか?
回答
- 経済指標は売りから入る際にも大きな影響を与えるため必ず意識すべき事柄です。
- 例えば、雇用統計やGDP、政策金利発表などで市場が失望すれば通貨は急落して、ショートで大きな利益を狙えるチャンスになります。
- しかし逆に予想を上回る結果なら相場は急騰し、ショートポジションが大きな損失につながる危険性もあります。
- 特に投資初心者は重要指標発表の前後に新規ポジションを持つのは避け、値動きが落ち着いたタイミングでのエントリーを心がける方が安全でしょう。
デイトレードでも売りから入るのは効果的ですか?
回答
- デイトレードは短期の値動きを狙う手法のため、売りから入る戦略とも相性が良いです。
- 特にアジア時間や欧州時間の相場では、突発的なニュースや投資家心理の変化によって短期的に通貨が下落することがあります。
- このような局面で素早くショートを仕掛けると効率よく利益を上げられる可能性があります。
- ただデイトレードは損切りの徹底が不可欠であり、売りエントリーを過信して持ち続けると大きな損失になるので、必ず1日の中で取引を完結させるようにしてください。
FXのスキャルピングトレード時に売りから入る場合の注意点は?
回答
- スキャルピングで売りから入る場合、スプレッドの狭さと約定力の高さが重要なポイントでしょう。
- 秒単位や数分単位で取引するスキャルピングでは、小さな値幅の下落を狙うため、スプレッドが広いと利益が削られてしまいます。
- さらに約定が遅れると意図した価格で決済できず損失が膨らむリスクがあることも忘れないでください。
- 売り戦略をスキャルで使うなら、スプレッドの狭い通貨ペアを選んで、信頼できる業者を利用することが大切です。
- またスワップポイントの影響を避けるため、長時間持ち越さないようにしてください。
売りから入る時にチャートで見るべきポイントは?
回答
- 売りから入る時に注目すべきチャートのポイントは、サポートライン割れや移動平均線の下抜け、ローソク足の形状などです。
- 特に下落トレンドへの転換サインを見極めることが重要で、例えば長い陰線が出た時や、直近安値を更新した時は売りエントリーの好機となります。
- さらにRSIやMACDなどのオシレーター系指標を使って、買われ過ぎのサインが出たところで売るのも有効的です。
- 複数のテクニカル指標を組み合わせて判断することで、ショート取引の精度を高められます。
おすすめ記事→FXのデイトレードで勝てる人と勝てない人の違いやおすすめ手法は?
売りから入る時に窓開けを狙うのは有効ですか?
回答
- 週明けの窓開けは売りから入るチャンスになる場合があります。
- 例えば、金曜日に悪材料が出て大きく下窓を開けた場合、その後の窓埋めを狙って売りエントリーする戦略は有効的です。
- ただ窓が拡大して逆行するリスクもあり、勢いに任せて飛び乗るのは危険です。
- 窓埋め狙いのショートを仕掛けるときは、出来高や相場の方向性を確認して、指値注文や損切りをあらかじめ設定しておくことが重要です。
- 経験の浅い投資初心者は慎重に活用すべきタイミングであり、取引手法であることを理解しておいてください。
売りから入る時のロットサイズはどのくらいが適切ですか?
回答
- 売りから入る時のロットサイズは、資金の1〜2%以内のリスクに収めるのが基本です。
- ショートは急騰に巻き込まれるリスクがあるため、ロットを大きくしすぎると証拠金維持率が急速に悪化しやすいということ。
- 特に投資初心者は最小ロットから始め、徐々に経験を積みながら取引量を増やすのが安全です。
- またナンピンなどで無理にポジションを増やすと危険なので、1回のエントリーごとにリスクを管理する意識が重要だということも忘れないでください。
- 資金管理を徹底することがショート戦略成功の鍵ですので、損切りラインの設定や逆指値注文など様々な対策を行ってください。
FXには株式投資と違って、誰でもいつでも自由に売りから入ることができる取引環境が用意されています。
売り注文(ショート)はうまく使うことができれば、大きく稼ぐこともできますが、その逆もあり得るということは理解しておくべきポイントのひとつ。
相場が逆方向に動けば損失は無限大ですので、しっかりリスク管理と資金管理の両方の対策を行うようにしてください。
海外FX業者と国内FX会社では、マイナス残高時の追証に関するルールが違います。
ゼロカットシステムという海外FX業者にしかない仕組みを知ることで、どちらが安全性が高いのかを確認することができるでしょう。
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