FXでポジションを持ち続けるのは危険な行為なのか。
長期保有のメリットとデメリット、リスクなどに関する情報を投資初心者でもわかるように徹底解説します。
長期保有でうまく稼ぐことができるようになれば、ある意味ほったらかし投資ができるということ。
FXでポジションを持ち続ける長期保有トレードをする際にどのような部分に注意すればよいのか知りたい人必見です。
投資初心者でもポイントを抑えたトレードをすることで、長期保有でも稼げるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
>>XMTradingの口座開設して有効化することでもらえる口座開設ボーナスの詳細はこの記事を参考にしてください。
おすすめ記事→XMTradingの口座開設ボーナスの受け取り方や出金条件などの注意点まとめ!
FXでポジションを持ち続けるとはどのようなトレードスタイルのことか?
FX取引時にポジションを持ち続けるということは、建てた売買ポジションをすぐに決済せずに数日から数週間、場合によっては数ヶ月以上保有し続けることを意味しています。
短期売買では数分から数時間で利益や損失を確定させますが、長期保有時に相場の大きな動きを捉えて利益を狙う取引スタイルになるということ。
スワップポイントを狙う人や中長期のトレンドを重視する人にとっては重要な戦略のひとつではないでしょうか。
ただ相場の方向性が予想と違えば含み損が拡大するリスクも高く、資金管理やメンタル面の強さが求められます。
短期保有と長期保有の違いやなぜポジションを長く持ち続けるトレーダーがいるのか、さらにスワップポイントとの関係について説明していきますので、トレード時の参考にしてください。
FX取引時の短期保有と長期保有の違いとは?
FXではポジションの保有期間によって取引スタイルが分かれます。
短期保有は、デイトレードやスキャルピングなどが代表的で、数分から数時間で売買を完結させ、日をまたがずに取引を終えるのが基本です。
長期保有は、数日から数週間、さらに数ヶ月に渡ってポジションを維持し続け、大きな値動きやスワップ収益を狙います。
短期保有の特徴を紹介すると、
短期保有の特徴について
- 損益の結果が早く出るため、資金回転が速い
- 経済ニュースやスワップの影響を受けにくい
- 取引回数が多く、手数料やスプレッドコストがかさみやすい
長期保有の特徴を紹介すると、
長期保有の特徴について
- 大きなトレンドを捉えることで大きな利益を狙える
- スワップポイントで収益を積み重ねられる
- 含み損を抱えながら待つことになる可能性が高く、メンタル負担が大きい
短期保有と長期保有では必要な資金管理や心構えが大きく異なります。
投資初心者はまずは短期保有で経験を積んでから、その後資金に余裕ができたら長期保有も使ってトレードしていくのがおすすめでしょう。
なぜポジションを長期間持ち続けるトレーダーがいるのか?
短期売買の方が資金効率が良いように見えるのに、あえてポジションを長く持ち続けるトレーダーが存在しています。
長期保有をするトレーダーが多い理由を紹介すると、
長期保有トレーダーについて
- 大きなトレンドを狙える:為替市場は長期的に明確な方向性を持つことがあり、数百pips以上の値幅を狙えるチャンスが存在します。特にドル円やユーロドルのような主要通貨は、経済政策や金利の動向によって長期間同じ方向に動くことがあります。
- スワップポイントを活用できる:金利差のある通貨ペアを長期間保有することで、毎日スワップポイントを受け取れるため、ポジションを持っているだけで利益が積み重なります。高金利通貨を買いで持つスワップ投資はこの典型例です。
- 取引コストが少ない:短期売買は回数が多いためスプレッドや手数料の負担が積み重なりますが、長期保有では取引回数が少なく済みます。結果として、取引手数料の負担が軽くなるというメリットがあります。
- 時間的制約が少ない:仕事や学業が忙しく頻繁にチャートを見られない人にとって、長期保有は現実的なスタイルです。相場の大きな方向性だけを見極め、ポジションを維持しておくだけで継続的に利益が発生することもあるでしょう。
短期間で細かく稼ぐよりも、大きなトレンドとスワップを組み合わせて利益を伸ばしたいというニーズから、長期保有を選ぶトレーダーが存在しています。
スワップポイントによる長期保有の特徴とは?
スワップポイントとは、2つの通貨の金利差に基づいて毎日付与または支払いが発生する調整額のことです。
例えば、高金利通貨の買いポジションを持っていればプラスのスワップが受け取れ、逆に低金利通貨を買った場合や高金利通貨を売った場合はマイナスのスワップを支払うことになります。
長期保有においてスワップポイントは非常に重要なこと。
なぜなら、数ヶ月以上保有すれば、日々のスワップポイントの積み重ねが大きな収益源になるからです。
例えば、1日10円のスワップポイントでも1ヶ月で300円、1年で3,600円となり、複数ロットを保有していればその利益はさらに拡大するでしょう。
ただスワップポイントにはいくつかの注意点も存在しており、
注意ポイント
- 通貨ペアや業者によって受け取れるスワップの金額は異なる
- 高金利通貨は値動きが荒いため、含み損が大きくなるリスクがある
- マイナススワップのポジションを持ち続けると逆にコストが増える
スワップ狙いの長期保有は、相場の方向性と金利差の両方を味方につけた時に初めて有効な戦略になります。
単にスワップポイントが高いからという理由だけで長期保有をすると、為替差損で大きなマイナスを抱えることもあるので注意してください。
おすすめ記事→FXはほったらかしで稼げる?初心者におすすめの投資手法と注意点は?
FXでポジションを持ち続けることのメリットは?
FXでポジションを長期間保有することには、短期売買にはないメリットがあります。
スワップポイントによる収益やトレンド相場での大きな利益、取引回数が少なく手数料を抑えられる点は、長期保有の魅力といえるでしょう。
短期売買では常にチャートを監視している必要があり、ストレスや取引コストが増える傾向にありますが、長期保有はじっくり相場を見守りながら収益を狙えるスタイルなので全く異なります。
リスクも同時に存在しているため、メリットを理解した上で計画的に取り入れることが大切です。
FX取引時にポジションを持ち続ける主なメリットを投資初心者向けにわかりやすく説明していきますので、トレード時の参考にしてください。
スワップポイント収益を得られる可能性とは?
スワップポイントとは、通貨ペアの金利差によって毎日付与される調整金のこと。
例えば、高金利通貨の買いポジションを持つと、毎日スワップポイントを受け取ることができ、これが長期保有の大きな魅力のひとつだと言えます。
具体例を挙げると、メキシコペソ/円やトルコリラ/円といった高金利通貨を買って数ヶ月以上持ち続けると、為替差益に加えてスワップ収益も積み重ねることができるということ。
1ロットあたり1日数十円のスワップでも、1ヶ月で数百円、1年で数千円以上の収益になる可能性があります。
複数ロットを保有していれば、その効果はさらに大きくなりますが、実践する際には注意点もあるので紹介しておくと、
注意ポイント
- マイナススワップの通貨ペアを売りで持つと逆にコストになる
- 高金利通貨は値動きが激しく、為替差損がスワップ益を上回ることがある
- 業者によってスワップポイントの水準や付与条件が異なる
スワップ目的の長期保有は、相場の方向性とスワップのプラス効果が同時に働いたときに最も有効的だということ。
為替差損に耐えられる資金管理術があってこそ、スワップ収益が真のメリットになることを理解しておいてください。
トレンド相場で大きな利益を狙える
長期保有の大きな魅力として、相場の大きなトレンドを捉えることで数百pips単位の利益を狙える部分があります。
短期トレードでは数pipsから数十pipsを積み重ねていきますが、長期保有では一度のポジションで大きな値幅を得られる可能性があるということ。
例えば、ドル円が長期的に円安トレンドに入った場合、1ドル=100円から150円までの値動きが起きることがあります。
この間に買いポジションを持ち続けていれば、差益だけで50円もの利益幅を狙えるということ。
こうしたチャンスは短期売買では取りこぼしてしまいやすいため、長期保有を選ぶトレーダーも多いのも事実です。
トレンド相場を長期保有で狙うメリットを紹介すると、
トレンド相場のメリットについて
- 大きな値動きに乗れれば短期間の何倍もの利益を得られる
- 取引回数が少なくてもリターンを大きくできる
- 短期のノイズ(小さな上下動)に振り回されにくい
ただトレンドの見極めが難しい点はリスクでもあります。
想定と逆に動いた場合は含み損が大きく膨らむこともあるため、チャート分析や経済指標の確認を欠かさないことも忘れないでください。
取引回数を減らして手数料負担を軽減できる
短期売買では取引回数が増えるため、その分スプレッドや取引手数料の負担が大きくなります。
スキャルピングやデイトレードでは1日に何十回も売買を繰り返すことがあり、手数料コストが収益を圧迫する原因になりますよね。
長期保有は、取引回数が圧倒的に少ないので様々なコストが安く済むメリットがあるということ。
1度ポジションを建てれば数週間〜数ヶ月は決済しないため、スプレッドや手数料を何度も払う必要がありません。
これは特に少額資金で取引している投資初心者にとって大きなメリットではないでしょうか。
長期保有のコスト面でのメリットを紹介すると、
コスト面でのメリットについて
- 取引コスト(スプレッド・手数料)の影響を最小化できる
- 複雑な注文を繰り返す必要がなく、シンプルに運用できる
- 精神的な疲労が少なく、落ち着いて相場を見守れる
取引回数を減らすことで、無駄なエントリーや感情的な売買を行ってしまうことを防げるのもメリットかもしれません。
特に投資初心者は焦って間違ったエントリーをして失敗する人が多いため、長期保有スタイルで余計な取引を避けるのも賢い選択と言うこともできるでしょう。
おすすめ記事→FXで売りから入るメリットや注意点、空売り(ショート)は儲かるのか?
FXでポジションを持ち続けるリスクやデメリット、危険性はないのか?
FXでポジションを長期間保有することは、メリットもありますが大きなリスクを伴う危険性がある行為でもあります。
特に投資初心者は、利益を狙うつもりが逆に含み損を抱えてしまい、思わぬ形で資金を失う可能性があることも理解して置かなければなりません。
ロングやショートを問わず、相場は常に変動しており、予想が外れた時にどうするかを前もって考えておかないと、ポジションを持ち続けることが大きな負担になるでしょう。
FXでポジションを長期間保有する際に代表的なデメリットやリスクについて説明していきます。
予想に反した相場で含み損が膨らむことがある
FX取引で最も大きなリスクのひとつが、予想に反した方向へ相場が動き続けて含み損がどんどん膨らんでしまうこと。
例えば、円安が進むと思ってドル円を買ったのに、実際には円高方向へ進み続けた場合、評価損が増えていきます。
短期間であれば損切りして撤退できますが、長期保有時にそのうち戻るだろうと考えて放置してしまうと損失は雪だるま式に大きくなってしまいます。
逆行時の影響について
- 相場が逆行すると含み損が膨らみやすい
- 含み損を抱えたままでは資金拘束される
- 戻るはずという心理に陥りやすい
- 精神的ストレスに負けて冷静な判断ができなくなる
ポジションを長く持ちすぎると、投資初心者ほど含み損を抱えても損切りできないという心理状態に陥りやすくなります。
結果として、戻らない相場を延々と耐えてしまい、最終的に大きな損失を確定させるケースが少なくありません。
投資では、損切りのルールを事前に決めておくことが、長期保有戦略を取るよりもはるかに重要なことです。
ロスカットや追証のリスクとは?
FXには証拠金維持率があり、これが一定の基準を下回るとロスカットが発動して強制ロスカットされます。
含み損が大きくなると自動的にポジションが強制決済され、残高が大きく減ってしまうということ。
さらに、国内FX業者では追証(追加証拠金)のリスクもあり、口座残高以上の損失を請求される可能性があることも理解しておいてください。
ロスカットや追証について
- 証拠金維持率が低下するとロスカット発動
- 強制決済により損失が確定
- 国内業者では追証で借金になる可能性も
- 相場急変時はロスカットが間に合わないリスク
特に経済指標の発表や要人発言などで相場が急変すると、わずか数秒で大きな値動きが発生します。
この時にロスカットが間に合わずに、思っていた以上に大きな損失が確定してしまうことも。
海外FX業者では追証なしのゼロカットシステムが採用されていることが多いですが、それでも資金がゼロになるリスクは避けられません。
ポジションを持ち続ける場合は、証拠金維持率に余裕を持ってレバレッジをかけすぎないようにしてください。
スワップポイントがマイナスになる場合もある
ポジションを長く持ち続ける時には、スワップポイントの影響も無視することはできません。
スワップポイントとは、通貨ペアを保有している間に発生する金利差調整のことで、プラスになる場合もあればマイナスになる場合もあります。
マイナススワップが続けば、長期保有するほどコストが増えていき、含み益を圧迫したり損失をさらに拡大させることも忘れないでください。
スワップポイントについて
- 通貨ペアごとにスワップの方向性が異なる
- 長期保有でマイナススワップが積み重なる
- 含み益があってもスワップで利益が削られる
- 高金利通貨は逆に大きなプラススワップの恩恵もある
例えば、ドル円の売りポジションではマイナススワップが発生しやすく、数週間から数ヶ月保有すればスワップコストが積み重なっていきます。
その結果、チャート上では利益が出ていても、実際の損益はスワップで目減りしてしまう可能性も。
スワップポイントの方向性は業者や時期によって変わるため、ポジションを持ち続ける前に必ず確認するようにしてください。
おすすめ記事→海外FXの土日は何時まで取引可能でロスカットやスワップポイントはどうなるのか?
長期保有に向いているトレーダーと不向きなトレーダーの特徴は?
FXでポジションを長期間持ち続ける長期保有は、メリットとデメリットの両方を伴う取引スタイルです。
ゆったりと構えて利益を狙える一方で、含み損やスワップの影響を受けるため、誰にでも向いているわけではありません。
トレーダーの性格や資金量、生活リズム、そしてリスク許容度によって長期保有に適している人と短期トレードの方が合う人を分けることができます。
長期保有に向いている人とそうでない人の特徴を具体的に紹介して行きますので、自分に合った取引スタイルを見つけるためのヒントにしてください。
長期保有に適したトレードスタイルとは?
長期保有に適しているのは、短期的な値動きに一喜一憂せず、腰を据えて相場を見られるトレーダーです。
日々の小さな変動よりも中長期的なトレンドやスワップポイントの収益を重視する考え方をする人におすすめです。
長期保有向きな人について
- 相場の細かい値動きに振り回されない忍耐力がある
- ファンダメンタルズ(経済指標や金利政策など)を分析できる
- スワップポイントを長期間受け取る戦略に魅力を感じる
- 余裕資金で取引し、多少の含み損でも慌てない
例えば、新興国通貨の高金利通貨ペアをロングで保有して、スワップをコツコツ積み上げるスタイルは長期保有向きです。
また、トレンドが数ヶ月単位で続く局面では、大きな波に乗ることで大きな利益を狙うこともできるでしょう。
長期保有トレードをするなら、短期で結果を求めないことが最低限の条件だということ。
忍耐強く、かつ余裕を持った資金管理ができる人ほど、このスタイルで成功しやすいと言えるでしょう。
短期トレードが合っている人の特徴は?
長期保有が苦手な人もおり、その代表例が日々の値動きをチェックして小さな利益を積み重ねたいタイプのトレーダーです。
短期トレードは値動きに対してすぐに反応でき、比較的短時間で結果を出せるので、すぐに結果が欲しいトレーダーにおすすめだということ。
短期保有向きな人について
- 含み損を長く抱えることに耐えられない
- 日々の取引で利益を確認したい
- テクニカル分析を使ってタイミングを計るのが得意
- 損切りを素早く行い、リスクを限定することができる
短期トレードに向いている人は、待つより動く方が安心というタイプです。
例えば、スキャルピングやデイトレードは、数分から数時間で決着をつけるため、長期間相場に張り付く必要はありません。
その分エントリーと決済を繰り返すため、精神的な集中力と判断力が必要になるでしょう。
反対に、待つのが苦手で小さな損益の積み重ねで満足できる人は、短期トレードの方が性格に合っていると言えます。
資金量や生活スタイルによる向き不向きとは?
長期保有に向いているかどうかは、性格や取引スタイルだけでなく資金量や生活スタイルも大きく関係しています。
十分な資金と余裕のある生活を送っている人ほど、長期戦略に適していると言えるでしょう。
資金量や生活スタイルについて
- 資金量が多い人:証拠金維持率に余裕があり、相場が逆行しても耐えられる
- 副業や本業が忙しい人:こまめにチャートを見なくても良い長期保有が適する
- 専業トレーダーで時間がある人:短期売買を繰り返して利益を追求できる
- 生活費と取引資金をきちんと分けられる人:精神的に安定して長期保有できる
例えば、生活資金を削ってトレードしている場合、含み損が膨らむと今すぐ決済しないと生活に支障が出るという焦りが生まれます。
このような状態で長期保有を行うことは現実的ではありません。
逆に余裕資金でトレードしている人であれば、一時的に含み損を抱えても相場が戻るまで待とうと落ち着いて判断することができるでしょう。
普段から仕事や学業で多忙な人にとっても、頻繁にチャートを監視する必要がない長期保有は効率的です。
その一方で、マーケットに常に参加して短期で資金を回転させたい人には不向きだと言えます。
おすすめ記事→FXの窓埋め確率は?窓開け後の窓埋めトレードは禁止されているのか?
FXでポジションを持ち続ける際の注意点と安全対策とは?
FXでポジションを長期間持ち続けることは、大きな利益につながる可能性がある一方で、想定外の損失リスクも伴います。
投資初心者にとっては、どのようにリスクを管理すべきかがわからないまま保有を続けてしまい、気づいた時には資金が大きく減っていることも少なくありません。
安全に長期保有を行うためには、損切り設定の徹底や資金管理、さらには相場に影響する経済ニュースへの注意が欠かせないということ。
ポジションを持ち続ける際に気をつけるべきポイントと、リスクを抑えるための実践的な対策について説明していきます。
損切り設定を必ず入れておくこと
長期保有を行う場合でも、最も重要なことは損切りラインを事前に設定しておくことです。
相場は予測どおりに動くとは限らず、長期的に見て上昇または下落するだろうと考えていても、一時的な大きな逆行で資金が急減することがあるでしょう。
特にFX取引ではレバレッジを使うため、わずかな値動きでも資金全体に大きな影響を与えてしまいます。
損切りを設定しないと、もう少し待てば戻るかもしれないと根拠のない期待を抱いて、結果的に含み損を膨らませてしまい後悔するという典型的な失敗例にハマることも。
投資初心者ほど損切りを後回しにする傾向があるので、必ず最初のエントリー時点で自動的に損切りが入るように設定しておくようにしてください。
損切り設定のポイントを紹介しておくと、
損切り設定のポイントについて
- エントリー根拠が崩れた価格に設定する
- 資金の1〜2%以内の損失に収まる水準を目安にする
- 損切り幅を広く取りたい場合は、ポジション量を減らして調整する
損切りとは負けを認める行為ではなく、資金を守るためのルールです。
むしろ損切りを入れないことの方が、最終的に大きな損失につながる最大の原因になっているということ。
ポジションを長期間持ち続けるのであれば、どのような相場状況でも自動で撤退できる仕組みを作っておくことが、何よりも重要な安全対策になります。
資金管理とレバレッジの抑制も重要なポイント
ポジションを持ち続ける場合に次に大切なのこと資金管理とレバレッジの抑制です。
FXの魅力は少ない資金で大きな取引ができるレバレッジですが、長期保有においては高レバレッジは大きなリスク要因になるということ。
例えば、資金10万円でレバレッジ200倍の取引をすると、わずかな値動きでも一気にロスカットに追い込まれる可能性があります。
長期的に保有するならば、レバレッジは低め(5〜20倍程度)に抑えて、余裕を持った証拠金維持率を確保することが大切です。
資金管理の具体的なポイントについて紹介しておくと、
資金管理のポイントについて
- 1回のトレードで口座残高の2%以上を失わないようにする
- 含み損に耐えられる証拠金余力を常に確保しておく
- 複数ポジションを持つ際はリスクを分散させる
- スワップポイントの影響を考慮して通貨ペアを選ぶ
資金に余裕を持たせることは、精神的にも大きなメリットがあります。
余裕がなければ含み損が増えて不安になったり、損切りすべきか迷うなど感情的な判断をしてしまいがちになるでしょう。
資金管理を徹底してレバレッジを低めに設定することで、長期保有でも安定したトレードを行うことができるようになるでしょう。
経済ニュースや金利政策に常に注意しておくこと
長期的にポジションを持ち続ける場合、最も大きな影響を与えるのが経済ニュースと金利政策です。
特に為替相場は各国の金利差に敏感に反応するため、中央銀行の政策金利の変更や発言によって一気に相場が動くことがあります。
例えば、アメリカFRBの金利引き上げが発表されればドル高になりやすく、逆に利下げならドル安方向へ進む可能性が高いですよね。
こうしたイベントはポジションを長期間保有しているトレーダーにとって大きなリスク要因であり、事前にスケジュールを確認しておくことが必須です。
チェックすべき経済イベントについて紹介しておくと、
チェックすべき経済イベントについて
- 各国中央銀行の政策金利発表
- 雇用統計やGDPなど主要な経済指標
- 要人発言や地政学リスクに関するニュース
- 株式市場や商品市場の急変動
スワップポイントも金利政策に大きく左右されています。
保有している通貨ペアが高金利通貨ならプラスのスワップを得られる一方で、低金利通貨を買ってしまうと長期間でマイナスのスワップ負担が積み重なる可能性についてもしっかり確認するようにしましょう。
ポジションを長く持ち続けたいのであれば、経済カレンダーをチェックしてリスクのあるイベント前にポジション調整をする、または一部決済してリスクを分散するなどの工夫が必要です。
情報収集を怠らずに常に最新の経済動向を常に把握することが安全に長期保有を続けるための基本ですので、ポジション保有時は特に注意してください。
おすすめ記事→FXは移動平均線だけで勝てる?初心者でもわかるシンプルな手法と注意点は?
まとめ:FXの長期保有はメリットとリスクを理解して活用すべき投資手法です
FXの取引では、数分や数時間で完結する短期売買もあれば、数週間から数ヶ月にわたってポジションを保有する長期スタイルも存在しています。
長期保有は、スワップポイントによる収益や大きなトレンドに乗る利益獲得といった魅力がありますが、その一方で含み損が長期化するリスクや急な相場変動による資金減少といったリスクもあるということ。
ただポジションを持ち続けるのではなく、ルールを決めてリスクを管理することが重要です。
ここでは安全に長期保有を実践するためのチェックポイントや、投資初心者が無理なく始めるための工夫、さらにポジション管理を習慣化する重要性について説明していきますので、実践時の参考にしてください。
安全に長期保有するためのチェックポイントは?
長期保有を実践する際は、単にポジションを建てて放置するのではなく、安全に続けるためのチェックリストを持つことも重要なことです。
特に投資初心者は、自分の資金量やリスク許容度に合わせて最低限確認すべきポイントを押さえることで、不測の事態に冷静に対応することができるようになるでしょう。
代表的なチェックポイントを紹介しておくと、
チェックポイントについて
- レバレッジは低めに抑える:資金に余裕を持たせることで強制ロスカットのリスクを回避する
- スワップポイントの方向を確認する:プラスであれば保有しやすく、マイナスであれば長期負担になる
- 経済指標や政策金利の予定を把握する:長期保有中に大きなイベントがあると相場が急変する
- 損切りラインを必ず設定する:ここまで下がったら撤退するとルールをあらかじめ決めておく
例えば、レバレッジを高く設定してしまうと僅かな価格変動でも証拠金維持率が急激に下がって、ロスカットに直結します。
長期保有では大きな値幅を前提とするため、あえて低レバレッジで資金に余裕を残すことが基本だということ。
またスワップポイントは長期運用に直結する要素で、プラスが積み上がれば保有の安心感につながりますが、マイナススワップだと逆に持ち続けるだけで損失が増えることになります。
政策金利の変更や雇用統計などの重要指標は為替を大きく動かす可能性があるため、必ず事前にスケジュールをチェックしましょう。
こうしたチェックリストを徹底的に実行することで、長期保有をより安全に継続することができます。
投資初心者が無理なく始める方法とは?
投資初心者がいきなり大きな資金を長期保有に投入するのは危険です。
まずは少額で始めて、少しずつ経験を積むことが無理なく続けるコツだということ。
特に長期保有は短期トレードと異なり、数日から数ヶ月にわたりポジションを持ち続けるため、含み損が発生する期間も想定しておく必要があります。
無理なく始めるための具体的な工夫について紹介しておくと、
初心者向けの方法について
- デモ口座や少額運用で試す:実際の値動きとスワップの変化を確認する
- 1ポジションの資金を小さくする:複数に分けて建てることで柔軟に対応できる
- 保有期間を数日〜1週間という短めからスタートする:いきなり数ヶ月ではなく、段階的に慣れる
- 含み損を想定したシミュレーションをする:何円下落したらいくら損失になるのかを事前に計算しておく
例えば、10万円の資金であれば最初から全てに使わず、1万円〜2万円程度を1ポジションに割り当てるイメージが良いでしょう。
これによって価格が逆行しても証拠金に余裕があり、焦って損切りする必要がなくなります。
また短期から中期へと少しずつ保有期間を伸ばすことで、心理的な負担を軽減できるでしょう。
投資初心者は、小さく始めて徐々に慣れるというプロセスを踏むことが長期保有を成功させるプロセスだと理解しておいてください。
ポジション管理の習慣をつけることが成功のカギとは?
長期保有の最大の落とし穴は、完全に放置してしまうことです。
ポジションを持ち続けるからといって完全に目を離すのではなく、定期的にチェックする習慣は必須。
相場は常に変化しているため、リスクを見過ごさない姿勢が重要だということも忘れないでください。
ポジション管理で意識すべき習慣について紹介しておくと、
ポジション管理時の習慣について
- 週に数回はチャートを確認する:大きなトレンド転換が起きていないかを把握する
- 経済カレンダーを定期的にチェックする:金利政策や雇用統計などのイベント前に調整する
- 含み益・含み損を記録する:感覚ではなく数字で状況を把握する
- 定期的に部分決済や両建てでリスク調整する:一部利益を確定しつつ残りを伸ばすなど柔軟に対応する
例えばポジションを1ヶ月保有する場合、毎日チャートを見る必要はありませんが、最低でも週に数回は確認して想定と大きく違っていないかを確認する必要があります。
長期トレード中に利確ポイントを逃してしまう人や含み益が急に消えてしまうということも多いんです。
部分的に決済して利益を確保する習慣を持つのも有効的でしょう。
また含み損が長引く場合はなぜ逆行したのかとか、相場環境が変わったのかを振り返ることも重要なこと。
こうした管理を習慣化することで、長期保有時に安定した成果を積み重ねるベースを構築することができるようになります。
おすすめ記事→FXのキャンペーン乞食は稼げるのか?おすすめのFX会社はどこか?
FXの長期保有するメリットやデメリット、おすすめの投資手法に関するよくある質問まとめ!
この記事を読むことでFXではポジションを持ち続けることでもうまくやれば、大きく稼げるということがわかったと思います。
メリットもデメリットもあることですが、長期保有は短期保有と比較すると、トレンドさえ読み違えなければおすすめの投資手法のひとつ。
ここではFXでポジションを持ち続ける長期保有をする際のよくある質問をまとめて紹介しますので、トレンド時の参考にしてください。
FXでポジションを持ち続ける期間はどれくらいが適切ですか?
回答
- 適切な保有期間はトレードスタイルと相場状況によって変わります。
- 数日〜数週間のスイングトレードであれば、相場のトレンドが続く限り保有するのが一般的です。
- 数ヶ月以上の長期保有はスワップ狙いや大きなトレンドを前提とする場合に有効的でしょう。
- ただ長期であればあるほど予期せぬ経済イベントや政策金利の変更に左右されやすくなるため、定期的に状況を確認することが欠かせません。
- 何日までと固定せずに、トレンドの強さや資金余力、スワップ条件などを総合的に判断しながら柔軟に保有期間を調整するようにしてください。
FXで長期保有トレードをする場合、どのくらいの証拠金を用意すればよいですか?
回答
- 長期保有に必要な証拠金は通貨ペアのボラティリティや想定する値幅によって異なりますが、短期よりも多めに資金を準備するのが基本です。
- 例えば、ドル円を1万通貨保有する場合は、フルレバレッジで1万円前後の証拠金でも可能ですが、長期で保有するなら最低でも5〜10倍の余裕資金を確保するのが安全です。
- これは一時的な含み損に耐えるためであり、証拠金維持率を500%以上に保つことが理想的です。
- 証拠金を厚めに設定しておけば、強制ロスカットや追証のリスクを大幅に減らせるため、長期運用に適した安定した基盤を築くことができるでしょう。
おすすめ記事→海外FXの口座開設ボーナス比較ランキング│2025年最新版
長期保有中に経済指標や要人発言がある場合はどう対応すべきか?
回答
- FXの長期保有中に行われる経済指標の発表や要人発言は大きな影響を及ぼすため注意が必要です。
- 特に雇用統計やFOMC、ECB会合などは相場を急変させる可能性があります。
- 対応策としては①重要イベント前にポジションを縮小する②ロットを分散して一部決済する③必ず損切り注文を入れておくことなどが有効です。
- 長期保有だからといって完全に放置するのではなく、イベントリスクを意識した調整が欠かせません。
- 情報を事前に把握して、資金を守る準備をすることが長期トレードを成功させるためのポイントだということは忘れないでください。
FXの長期保有は兼業トレーダーに向いていますか?
回答
- 兼業トレーダーには長期保有が向いていることが多いと言われています。
- 仕事や家庭でチャートを頻繁に見られない人にとって、短期売買よりも放置して利益を伸ばす取引スタイルの方が現実的です。
- 特にスワップポイントを目的に高金利通貨を長期で保有する方法は、忙しい人でも運用しやすい戦略といえます。
- ただ完全に放置するのではなく、定期的に口座残高や経済ニュースを確認して、必要に応じて調整する習慣をつけることは必要です。
- 兼業トレーダーでも資金管理を徹底すれば、無理なく長期保有を実践して利益を増やすことができるでしょう。
長期保有時にはどのくらいの頻度でポジションをチェックすべきですか?
回答
- 長期保有といっても完全放置は危険です。
- 一般的には1日1回〜数日に1回程度の確認で十分ですが、経済イベント前後や相場が急変している時はもう少し頻繁にチェックする必要があります。
- 具体的には、証拠金維持率や含み損益、スワップポイントの増減などを確認すると良いでしょう。
- 毎日チャートを凝視する必要はありませんが、定期的に状況を把握することで不測の事態に早めに対応することができます。
- 放置と管理のバランスを取ることが長期保有を成功させるためのポイントですので、しっかり実践するようにしてください。
スワップ目的の長期保有時に注意すべきポイントはありますか?
回答
- スワップ目的の長期保有は人気の手法ですが、注意点も多いです。
- まずスワップポイントは常に変動するため、途中でマイナスに転じる可能性があるということ。
- さらに為替レートの変動で含み損が膨らむと、スワップ収益以上の損失を抱えることもあるでしょう。
- また業者ごとにスワップ条件は異なるため、複数業者を比較することで最終的な損益が大きく変わることもあります。
- スワップ収益だけを追い求めるのではなく、為替リスクと合わせて総合的に判断するようにしてください。
おすすめ記事→海外FXはデメリットだらけで日本人におすすめできないって本当か?
FXで長期保有トレードをする場合、テクニカル分析は必要ですか?
回答
- FXの長期保有時でもテクニカル分析は必要です。
- 移動平均線やトレンドラインは長期の方向性を判断するうえで有効的な指標です。
- また週足や月足チャートを確認することで、大きなトレンドやサポート・レジスタンスを把握することができるでしょう。
- ファンダメンタルズ(政策金利や経済状況)も重要ですが、テクニカルでエントリータイミングや損切り位置を決めると精度が上がります。
- 長期保有だからといって分析を怠ると損失リスクが高まるため、両方の視点を組み合わせるようにしてください。
FXの長期保有時に行う分散投資は効果的ですか?
回答
- 分散投資は長期保有において非常に有効的です。
- 1つの通貨ペアに集中してしまうと、特定の国の経済や金利政策に左右されるリスクが高まります。
- ドル円だけでなく、豪ドル円やメキシコペソ円など高金利通貨を組み合わせることで、スワップ収益源を複数に分散できるでしょう。
- また株式やコモディティといった他資産と併用するのもリスク分散に効果的です。
- ただ分散しすぎて管理が疎かになるのは逆効果なので、適度な数に絞って運用するのが良いでしょう。
FXでポジションを持ち続ける長期保有はルールを守り、管理を行うことができれば十分に稼げる投資スタイルのひとつ。
長期保有が向いている人、向いていない人もいますので、自分にあった投資手法を探してみてください。
ある程度放置のほったらかしで稼げるようになれば、忙しいサラリーマンでも負担の少ない副業になるということ。
日本の国内FX会社は安全性が高いと言われていますが、日本独自の規制で様々なデメリットがあることも理解しておく必要があります。
国内FX会社と海外FX業者を比較した際の大きな違いについて知りたい人はこれらの記事を参考にしてください。
この記事でもいくつかの海外FX業者を紹介してきましたが、最も多くの日本人トレーダーが登録しているのがXMTradingです。
海外FX業者で口座開設をしている人の7割がXMTradingの口座を開設していると言われるほど。
XMTradingはNDD方式でゼロカットシステムが導入されているので、透明性が高く追証のリスクなくトレードをすることができます。
当サイト経由でXMTradingの新規口座を行うことで、13,000円分の口座開設ボーナスと入金額の100%マッチで最高500ドルの初回入金ボーナス(総額10,500ドル)をもらえて非常にお得です。
まずは口座開設ボーナスを使ってXMTradingの約定力の高さやリアルなトレードを実感してみてください。
国内FX会社よりも多くの取引チャンスがあり、多くの金融商品をリスクなくハイレバトレードができると評判の海外FX業者。
どのような違いや特徴があるのか、何を基準に会社選びを行えばよいのかなどの情報を知りたい人はこの記事を参考にしてください。